SEに向いてない人診断。IT業界に入る前に絶対読んでほしい
SEに向いていない人の特徴とは?

私はアニメの裏方に触れるのが好きなのですが、ラジオで
「声優になりたいんですが、どうすればいいですか?」
という質問に声優さんが
「声優だけはやめておけ」
と返すやり取りを何度も聞いてきました。
同じく、IT業界で働く私が「IT業界だけはやめておけ」と言いたくなる人はどんな人か。
その特徴を書いてみました。
目次
SEに向かない人とは
SEに向いていない人とは、どのような人でしょうか。
この適性を診断するのは簡単です。
- IT業界に華やかなイメージを持っている
- PCにとんど触れたことがない(スマホしか使ったことがない)
- 長時間座って作業できない(腰に長時間負担がかかる作業に耐えられる)
あなたがこれらに該当するのであれば
「IT業界だけはやめておけ」
と言わざるを得ません。
①について
IT業界は華やかでカッコイイ…
そんなイメージを持つことは危険だと、はじめに申し上げておきます。
- 医療機関に匹敵する鬱病率
- 勤務時間に比較して高くない給料
- それにも関わらず低い離職率(辞めたくても辞められない業種であることを意味します)
数学と物理に従って人間のミスを全て再現するPC等の情報機器、クライアントと呼ばれる予想のつかない行動を取る人間。
この2者の間に立つのがSE、またはエンジニアと呼ばれる人種です。
その立場に立つことの困難さは、実際になるまで想像がつかないかもしれません。
少なくとも、私の知っているIT業界は華やかとはほど遠く、何というか…地味な世界です。
②について
スマホとPCは全く異なるので、最低限自宅にPCがないと、プログラム以前にPCの取り扱いで苦労します。
小学校からプログラミングが必修になるので、こういった人は減るかもしれませんが。
③について
長時間座っていられない人、例えば集中力が持続しない人や、ヘルニアなど重度の腰痛を抱えている人にとって、SEの仕事は大変過酷です。
SEといっても色々
SEといえば頭フル回転でパソコンを鳴らしまくる知的な仕事、理系の仕事というイメージが付き物です。
しかし、基本的なルールさえ覚えれば、決まり切ったルーティンをこなすだけで完結するSEの仕事もあるのです。
言ってしまえば、未経験でも、プログラミングが得意で無くてもSEにはなれるのです。
実際、大手SIerと呼ばれる職場でそうやって仕事をしているのを見てきました。
彼等は鬱病を発症することもなく、ある意味気楽に仕事をしていたように思います。
スキルアップ思考の人は、よりSEに適正がある
漫然とSEとして仕事をする事が我慢できない、もっと技術を高めたい…という人は、よりSEとしての適正があると思います。
沢山の言語を扱える、あるいはサーバーOSを扱うスキルが高いほど自分の市場価値は上がり、自然と年収も上がります。
こういった事に喜びを見出し、ひたすら努力できる人はSEになるために生まれてきた人です。
さぁ、ガッツリ稼いでいきましょう。
IT業界に入る前に経験しておくと良いこと
IT業界に入るのであれば、ぜひ体験しておいてほしいことがあります。
自分で用意したお金で、自作PCを作り、自分でOSを入れて、何ヶ月かそのPCと生活してみることです。
自作PCを作ると、ほとんどの人はたくさんの失敗をするでしょう。それを数ヶ月使い続けていると更に失敗を重ねるでしょう。
しかし、その失敗を自力で、Webの力を借りて、または誰かの力を借りて対処する能力が身につきます。
その能力はまさに、エンジニアとして必要とされる能力の第一歩なのです。
そして、自作PCを作ってOSを入れ、それを使い続けることはハードウェア・ソフトウェアそれぞれの言い分を聞き続けることでもあります。
この時、クライアントはあなたで、その間に入るエンジニアもあなたです。
様々な失敗、様々な問題とぶつかる時、今までクライアントの立場だった自分がどんな視点だったか、エンジニアとして動くにはどんな視点を持たねばならないのか、それを少しずつ身につけることが出来ます。
数ヶ月これを行うと、「普通にPCやスマホを使ってる人」がどれだけ理不尽な文句をPCに言っているかを感じ取ることが出来ます。
この時、あなたはPCを用いる時に必要なエンジニアとしての視点を身につけたと言えます。
Excelの使い方やHTMLの書き方、C#言語の仕様などは時間さえあればいくらでも学べます。
ですが、エンジニアとしての視点を持たずにIT業界でのらりくらりと暮らしている人が多い中で、この視点はあなたの力となるでしょう。
単純作業はAI化されどんどん人間が置き去りになっていくイメージがありますが、
コンピューターを使うのは人間。その基本を肌感覚で知っておくべきという話でした。
AI時代、どのような働き方が求められるのか?
現在はAIやロボットの導入に伴い、人々の職が奪われつつある時代です。
これは特定の業種特化(IT(SE・SES)の転職)に限らず、すべての業界に関係のあるトピックスでしょう。
「自分の職も近い将来、AIやロボットにとって変わられるのではないか?」という不安を抱いている方も多数いると思います。
ここで少しだけ、最新の科学技術の説明と「人間にしかできない仕事」について補足します。
R P Aシステム
R P A(ロボティック・プロセス・オートメーション)は一言で言うと、「ロボットが自動的に業務を行うシステム」のことです。
ちなみに、これはAIとは別物であるという点です。
R P Aでは、考える必要のない簡易的な業務をロボットに24時間365日行わせることで、事務の人がいなくても業務を可能にするのです。
人事や経理の業務の一部はすでにこれに仕事を奪われています。
第一に人的ミスや不正の防止できるし、業務効率化やコスト削減できるので、企業にとって多くのメリットがあるのです。
機械的な反復作業や簡単な事務作業はこの技術にどんどん奪われていくと思われます。
AI
単純作業を行うロボット(R P A)と違い、AIは「思考」ができます。
データの蓄積から最善の策を推測、処理し答えを導きます。
取り扱うデータが膨大となれば、人の経験則や知識はどれだけ優れていても敵いません。
AI時代に求められる働き方・仕事
人間に残されるのは、数値化・機械化できない温かみのある仕事でしょう。
人間には、相手の感情を想像し、汲み取る能力です。これを活かすことが出来る仕事は残ります。
例えば営業や接客などの仕事の多くは人対人のままであり、お客さんを第一に考える必要があります。
人と人を結ぶことをうまくコントロールする仕事とも言えます。
今現在「この仕事を一生続けられるのか」と悩んでいる方や、IT(SE・SES)の転職で悩んでいる方はこの点を意識して職場選びをしてみてはいかがでしょうか?
Macユーザーはどうする?
なお、「自分はMacユーザだから」という方もいるでしょう。
大丈夫です。
私もMacから入ったMacユーザです。
なのでMacユーザの方にはすこしオマケをつけてあげます。
自分で買ったMacを、自分の力で分解して、自分の力で組み立て直して、自分でmacOSをクリーンインストールして使い続けましょう。
大丈夫です。
私も学生時代から何個もMacをバラしてきました。なんとかなります。
怖いのでしたら、メモリとSSDをいちど外してエアダスターでホコリを取るところまでで構いません。
分解をすると一部保証が受けられなくなるのも覚えておいて損はないです。
ぜひ分解してみてください。
Macは構成が特殊なので独特な失敗をしがちですが、それを乗り越える体験はきっとあなたの力となるでしょう。
おわり
最後に、この言葉を引用させて頂きます。
『専門家とは、非常に狭い分野で、ありとあらゆる失敗を重ねてきた人間のことである』 / ニールス・ボーア(物理学者・1922年ノーベル物理学賞)
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