SES企業で身につくスキルや知識はコレ!スキルアップは可能?
私はSES企業で主に営業職を担当しています。
かれこれ7年キャリアを積み、この業態、企業で身につくスキルや知識、そして、キャリアパスが明確に見えてきました。
そこで、今回は「SES企業で身につくスキル・知識」と題して、僕の経験談を記事にしてまとめたいと思います。
ぜひご参照下さい。
まず、SES企業で身につくスキルや知識と一口に言っても、営業とエンジニアで業務が全く異なるため、ここではそれぞれ分けて書いてみます。
目次
エンジニア(SE含む)の場合に身につく知識・スキル
エンジニア、 SEの場合は
- 現場で使う言語の取り扱いスキル・業界用語などの知識
- ExcelやWord、パワポ等
等のスキルが身に付きます。
経験を積めば対応力が上がり、キャリアアップしていくことができます。
IT(SE・SES)のキャリアアップって何?
ここで、「キャリアアップ」、あるいは「キャリアプラン」というものについて、その本質をキャリアコーディネーター藤井佐和子さんの著書を引用し、検討してみましょう。
実は、「キャリア」という言葉が氾濫してきたのは、ここ10年くらいのこと。日本が豊かになり、仕事を贅沢に選べるようになったからこそ、意識されはじめた言葉。今の世の中はキャリアプランについての情報が山のように溢れ、何が正しいのか、わからなくなってきているのかもしれません。(中略)まずは漠然とでも良い、ライフプランをどうしたいのか、どういう人間になりたいのか、そこから考えていかないといわゆる無駄なキャリアを積むことになります。(中略)今は不景気とはいえ、親の時代に比べると実はますます職種が選べる時代。そして、不景気だからこそ、レールにしがみつかず、自分にふさわしい方法でキャリアを積んでいかないと、たまたま自分に合ったレールを見つけてうまく進んでいる人に負けてしまうことになります。
引用元:藤井 佐和子「転職-思ったときに読む本」
現場で使う言語の取り扱いスキル・知識
実務を通して言語の知識を業務レベルで深堀りしていくことができます。
大きい開発になれば開発をサポートしてくれる「フレームワーク」というものも使用します。
この「フレームワーク」には多数の種類があり、スピードや質の面でのスキルアップや、次のフェーズにステップアップすることが可能です。
スキルと同時に、現場で使う業界用語などの知識も現場に入った以上は自然に身についていきます。
高レベルな開発や大きいシステム開発にアサインされれば、たくさんのSE・エンジニアも同時に参加しますので、情報交換によってスキルの向上ができます。
ExcelやWordも扱えるようになる
ExcelやWord、パワポ等は勤怠表をExcelで管理していたり、議事録をまとめたりする時に使用するため、ほぼすべての現場で使っていると言っても過言ではありません。
SEなんだからそんなソフト扱えなくて良い、と思っているなら甘いですよ。
私の新卒の同期も私の誘いで同じ会社に入社しましたが、現場で使用する言語やコードの書き方で注意されることは無かったですが、Excelが使えないと理由でお客様より注意されました。
また、Excelに関してはマクロやVBAというものがあり、これを使用する現場に入ると自然とスキルアップに繋がり、今後の現場でも必ず役に立ちます。
営業の場合に身につく知識・スキル
営業の場合は、
- コミュニケーション力
- 忍耐力
- 浅く幅広い言語知識
等が身につくと思います。
コミュニケーション能力について
コミュニケーション力がないと営業としてやっていけないため、身につけざるを得ない、とも言えます。
消費者(クライアント)に求められるコミュニケーション能力は、対営業と比べると神経を使いますが、それだけ学びも多いです。
例えば電話も1コールで取るよう教育されてからは、事務の方がいるのに先に電話を取ってしまう体になってしまいました。
時々コールが鳴る前に取ってしまう事もあります。
また、トーク力も培われました。
話題の引き出しも多くなければ話が続かず途切れ途切れになると、相手の方に「この方は信用出来ない」となる可能性もあるため、常に話題をいくつかストックしておく習慣が身についています。
まぁ、これに関しては性格上出来ない方もいれば、逆に芸人レベルに面白くなってしまう人まで個人差があります。
忍耐力が付く
忍耐力に関しても自然と培われます。
- 連絡しても全く返事がないエンジニアさんの
- すぐにクレームを入れてくる営業の方
- 上から目線だが全く役に立たない営業
日々、こんな人たちの相手をしているからです。
また、数字を上げなくてはいけないにも関わらず半月経ってもまだ1件も成約していない時は胃に穴が開くほどストレスを感じます。
私は新卒でクレーマーとも良く関わっていたため耐性がついておりますが、中には精神的に病んでしまう方や見て分かる不調が出てしまう方もいるため、とことんネガティブな方は向いていないかもしれません。
一方で、耐性がついている方はそれを笑い話に転換し、上記のコミュニケーション力に繋げることが出来るスキルが身につきます。
浅く幅広い言語知識
言語知識については、SES業務を行う以上は、営業とはいえ必ず身に着けなければいけません。
JavaとJavaScriptは全く違う言語だということすら、IT業界に入るまで全く知らなかった私ですが、何とかエンジニアの会話についていける程度には知識をアップデートできました。
他にも年代的に古い言語(COBOL等)だとか、フロント側、サーバー側等、多数覚えることがあります。
今のトレンドの言語や、最新の言語等も把握し、「この言語はこれから時代が来るから習得したほうが良い」などのアドバイスをエンジニアさんに出来るようになります。
SES企業でもスキルアップは可能です!
たまに「SES企業、SIer企業に入ったらスキルアップできない」と発言する人もいますが、そんなことはありません。
どんどんスキルアップして独立・フリーランスになる方や、どんどん取り扱う言語を増やして年収を上げていく人もいます。
エンジニア、営業両方ともスキルや知識は身につき、スキルアップも可能です。
本記事がこれからこの業界を目指す方や、転職を検討している方の参考になりましたら幸いです。
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