客先常駐SEは大変?辛い点、苦労まとめ【2021年版】
SIer企業で働く私の素朴な感想

SIer企業で客先常駐SEとして働く自分が思う「辛いこと」「面白いこと」をまとめてみました。
あくまで個人的な体験に基づいて書いたので参考になるか分かりませんが、同業者さんや、これからこの業界に転職する方の参考になれば幸いです。
目次
客先常駐SEの辛さ① 都会案件
都会案件が多い
私は関東の田舎の方のSIer会社に所属していました。
家もその周辺の田舎の方でした。
しかし、東京都内案件が多く、常駐先となる企業は丸の内や恵比寿など、いわゆる物価の高い地域ばかりでした。
開発案件というのはなぜか大都市の中枢に集中しているのです。
都会のランチ代に阿鼻叫喚
恵比寿の駅から歩いて10分程度の高級ホテルが並ぶブルジョアな場所にある客先常駐案件を受けた時、衝撃的だったのは「ランチ代が高すぎる!」という事です。
オフィスビル内の昼食場所はランチでも1,000円以上が当たり前。
もちろん、その周辺の店となると、もっと高いです。
食事の補助金を出してくれるSIer会社もあると噂で聞きましたが…
私の所属していた会社は通勤費は出ても食費補助はありませんでした。
結局、恵比寿の常駐先には3ヶ月間アサインされましたが、長くいればいるほど、自分の懐が寂しくなっていき辛い思いをしました。
ランチも仕事
「弁当を作って持っていけば」というご意見もあろうかと思いますが、客先常駐の場合はクライアントから「今日ランチ一緒にどうですか?」というお誘いもあるのです。
円満な関係を維持するためにも、外食を断るわけにはいかないのです…。
言ってしまえば、ランチも仕事なのです。
客先常駐SEの辛さ② 不安定な職場
客先常駐SEは、色々なプロジェクトルーム(要は「職場」)を経験することになります。
プロジェクトルームはお客さんによって、本当に様々でそれぞれ特徴があります。
そんな中、たまにびっくりするようなプロジェクトルームに当たる事も…
食堂の一角がプロジェクトルーム!?
なんと、食堂の一角がプロジェクトスペース化したことがありました。
常駐先企業に個室の空きが無かったことが理由でしたが…。
そして、食堂なので当然ですが、ランチ時間になると大勢社員が来て、ご飯を食べ始めます笑。
ランチ時間は1時間だけでなく前後30分程度ありますので、約2時間程、臭い&騒音のある集中できない環境の中で仕事をしていました…。
窓がないプロジェクトルーム
窓がないプロジェクトルームもありました。
と言うと、「それだけの事が何なんだ?」と感じるかもしれませんが、長期間(6ヶ月以上)プロジェクトになると、窓が無い事が精神的に効いてきます。
プロジェクト自体の進捗が悪くなり煮詰まってくると、メンバー全員が精神的に余裕が無くなります。
そんな時、窓から差し込む光はなんとも言えない安らぎを与えてくれるものです。
窓があったり、開放感やリラックスできる環境は、パフォーマンスを発揮する上でも本当に大切なことなんだなと実感しました。
客先常駐SEの辛さ③ 無慈悲なるプロマネ・客先担当者
プロジェクトの大変さはプロマネの力量によって大きく左右することは既知のことだと思いますが、客先担当者の質によっても大きく左右します。
私は要件定義要員としてプロジェクトにアサインされていました。
プロマネが客先から現状業務フローをヒアリングし、ヒアリング結果を可視化することが役割でした。
AS-ISというものですね。
客先担当者が優秀なら…
客先担当者は対象業務範囲によって複数人います。
例えば、購買、販売、経理など。
私の参加したプロジェクトにおいては、中でも購買担当者が非常に優秀な人物でした。
一人で対象業務の流れを全て把握されており、その人一人にヒアリングすれば正確に現状を理解することが出来ました。
こういった方が先方にいる場合、プロジェクトは非常に楽です。
客先担当者が優秀じゃなかったら…
一方で、販売担当者は販売業務の中の一部の業務しか把握していませんでした。
なので、度々「販売業務の全体を把握している人はいませんか?」とクライアントに問い合わせる必要がありました。
販売担当者以外の複数人の販売担当者からヒアリングを行い断片情報を結合して業務フローを作成する必要があり、手間が2倍、3倍かかりました。
これは結果的にクライアントへの請求金額にも我々の稼働時間として影響するので、こういった担当者は会社にも直接的な損害を与えているのですが…
まぁ、SIer企業としてはお金が貰えればオッケーなので良いですが、SEとしては技術的な業務以外に時間を奪われるのは大きなストレスでした。
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